部下を叱責、罵倒する

上司の心理

叱責⇒部下をしかり、咎めること。しかり、責めること。

罵倒⇒ひどくののしること。

「叱る」という行為は相手が自分の指示通りに動いてくれなかったり、自分や周囲に悪い影響を与える、又は与えてしまった場合に、相手を良くしようと注意したり、アドバイスをあえて語気を強めて伝えることで印象づける行為です。

本人が同じ間違いをおこさないように是正する。そんな理由で行われるものなんです。つまり部下育成のテクニックであり、感情的になって「怒る」こととは、ちょっと違います。

 

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職場の士気を下げる危険性

人は誰でも失敗から学び、成長していきます。

上司の役割は失敗の原因を究明し、対策を練り、改善し、部下の成長を促すことにあります。 しかし、部下の失敗を必要以上に叱責する人がいます。

例えば、些細な失敗を取り上げて、部下の人間性まで否定し、ほかの社員にも聞こえるように執拗に罵倒すること。それが繰り返されると、仕事への自信や意欲を失い、休職や退職を考えるほど追いつめられる場合もあります。

影響はそれだけではなく、他の社員までもが委縮して、のびのびと仕事が出来なくなり、職場全体の士気が下がる事態を招くことにもなりかねません。

部下が上司の顔色を常に伺いながら働く職場というのは最悪です。情報が集まらず、隠し事が増え、新しい何かを生み出そうとする意欲もなく、その日暮らしの非生産的な現場に成り果てます。

それはコンプレックスからくる自己防衛?

冷静に考えれば、それが自分の業績や評価を下げるにも関わらず、彼らはなぜ部下を叱責し、罵倒するのでしょうか。原因は内面のコンプレックスにあることが少なくありません。

コンプレックスの原因は、生い立ちや学歴、能力や容姿、対人関係などさまざまです。

上司は自分の心を直視してコンプレックスを克服するのではなく、問題から目をそらすために部下の失敗を責め立て、精神の安定を図ろうとするのです。つまり、問題は自分の外にあると思い込むことによってコンプレックスを隠蔽する一種の自己防衛の場合があるのです。

パワーハラスメントになることも

上司が必要以上に叱責や罵倒を繰り返す場合には、パワーハラスメントとして対処することも必要です。

かつてパワハラは上司による「指導」として容認されていましたが、ようやく人権侵害と認識されるようになりました。

事態の深刻化を防ぐには、一人で悩みを抱え込まず、家族や友人、社内の相談窓口や行政の労働相談コーナーなどに相談してみましょう。それがあなただけでなく、上司と職場を救うことになるのです。

ハラスメントにあたるケースとは
  • 「バカ」「グズ」などの精神的な攻撃
  • 「もう何もしなくていいよ」など仕事を与えない行為
  • 席を隔離する、無視をするなど関係の断絶
  • 暴行、障害などの身体的な攻撃
  • 大量の仕事を一気に与える等の過大な要求
  • 彼氏、彼女いるの?など私的範囲への過度な侵害など

一歩近づいてみることで関係性をつくる

組織に属する以上、上司という存在は避けて通れないものです。そこで、ぐっと前に進み、上司との関係を深めてみる方法もあります。

よほど外れた人間性でない限り、怒ることを”職責としての義務”と捉えている上司がほとんどです。つまり好きで怒る訳ではない、と、内容はさておきですが、そういうものです。

上司だって好き好んで部下との関係を険悪にしたくはありません。本当はもっとうまく部下と付き合い、そして育ってほしいと望んでいます。その為に自分は上司としてどうあるべきかに悩んでいる人は非常に多いです。

上司が怒るのは部下に何か引っかかりがあったり、落ち度がある、指摘しなければならないことがあったからです。当人であれば心当たりがあるでしょう。まずそこを素直に認めてみます。

誰かと険悪なムードになると、しばらく接したくありません。しかし、そこであえて上司に接していきます。例えば怒られて直ぐでも何か仕事で分からないことがあれば、あえて上司にアドバイスを求めてみる。

部下の反応を待つ上司というのは多いです。ですから、普通険悪になると思われるところをめげずに接してくる部下には寛大になりやすいです。「自分の言ったことが、ちゃんとこいつには伝わった!」自分を頼ってくる部下かわいいとなります。

部下と上司の関係性が近くなれば”ねぎらい”が効果的です。ちょっとした会話の中に「いつも助かってます」「お疲れ様です」「さすがです」などの一言を差し込んでみて下さい。上司は日頃の自分の仕事振りを部下に認められることに飢えています。

上司といえど、あなたより仕事を進める上で出来ることが多い、職場のことを広く理解している一個人にすぎません。あなたとさして違わないのです。

最後に

職場で「嫌な上司」程度で済んでいる相手へは上記のような対応で改善することができます。ですが、先に挙げたハラスメントにあたるケースに該当するような場合は、けっして一人で悩み、抱え込んではいけません。

人間働くことは一部例外を除いて生活するために、お金を稼ぐために、目標に近づくために必要なことです。ですから働くことを苦だと思い続けていてはいけません。楽しく働く、とまでは言いませんが、当たり前のこととして生活の中に取り入れられるよう、今をより良くしていきましょう。