部下に優しすぎる上司

上司の心理

背景にあるのは少子化なのか風潮なのか、家庭でも学校でも、親や教師から叱られたことのない若者が増えています。そのため、約束事を守れなかったり、遅刻を繰り返したり、勤務時間中にスマートフォンに熱中したり、上司や先輩に友達言葉を使ったり、と社会人としての基本ができていない人も増えています。

スポンサーリンク

叱られなれていない部下と上司

そうした社員の存在は、職場全体の士気を下げてしまいます。しかし、指導する立場にある上司が見て見ぬふりをする場合も少なくありません。彼らは叱られた経験が少なく、ちょっとしたことで傷つく若者を叱れば、いきなり辞めると騒いだり、パワーハラスメントで訴えられるのではないかと恐れているのです。

こうした人は、部下がミスをしても、叱って訂正させるより、何も言わず自分でやり直すなど、部下との葛藤を回避しようとします。

上司だって部下からよく見られたい

部下が上司からどう見られているかを気にする以上に、上司は部下からの評価に敏感です。この心配が強い人ほど、部下との関係が悪化することを恐れ、部下によく思われたい一心で優しくする傾向にあります。

こうした上司には自己肯定感が低いという特徴があります。「自分のようなものが上司でいいのだろうか・・・」というように、自分で自分の評価を下げていることが多く、こうした人は、いい人を演じて人から褒められることで精神の安定を図ろうとします。叱ったら嫌われるのではないかと不安になり、部下に過剰に優しく接するのはこのような理由が一端となることがあります。

優しさは我慢の裏返し?

言いたいことがあるのに、伝えなきゃならないことがあるのに・・・

ひたすら我慢を重ねていると、心に抱え込んだ不満が次第に大きくなり、ある日突然爆発させてしまうこともあるでしょう。

「いいかげんにしろ!!おまえなんかもう会社に出てくるな!」

こうなると、これまでの我慢が水の泡、一転して人望を失うことになります。

最後に

リーダーとしてまとめるべき時はまとめなければなりませんし、目指すべき目標があればきちんと自分の気持ちを部下に伝えなければ、周りがどのように動いてよいのか分かりません。業績が上がらない、新しいことを始められない停滞した職場では、上司が空気になっているのをよくみかけます。

舵取りが出来なければ、頑張ろうという社員がどんどん少なくなってしまいますし、上司一人で黙々を仕事をこなしていては一向に下が育ちません。

また、優しい上司というのは、本心が見えない場合が多く、部下には優しい。けれど、上への報告では「いやぁ、あいつ全然まだまだなんですよねぇ、私が何度庇ってきたことか」なんて、そうでない場合もあるから困りものです。

とはいえ、こうした上司は日頃から仮面を被って過ごしているため、職場以外での部下との接点が少なく、接せられること、頼られることに慣れていません。例えば休憩中、お昼の時間、帰り際などにそれとなく話かけてみると、あっさり素が覗けたりしますから、そこで上司の人となりや考えを聞けたりするでしょう。本心を隠す人には本心でぶつかるのも効果的です。